アンサンブルは2020年が創業20年の年にあたります。ミレニアムの年に起業いたしましたが、当時から少子高齢化社会、IT革命、エコロジーは、時代のトレンドに変化をもたらすキーワードとされていました。

そして現代、少子高齢化社会は「超高齢社会」に、IT革命は「デジタルトランスフォーメーション」に、エコロジーは「SDGｓ」に。課題はより深刻化し、あるいは幅広く高度化・グローバル化しています。

創業以来、一貫してマーケティングとコミュニケーション分野（広告・広報）にかかわってきた20年は、常にこの３つのキーワードとともにあったと感じます。これらをテーマとした仕事にも数多く関わり、またオンオフ問わず、デジタル化の恩恵は多大に受けてきました。

では、2020年以降の社会は、そして当社のテーマとなるキーワードは何かと考えたとき、それは『人間学』ではないかと考えています。すでにその兆しは、随所にあります。人生100年時代も、働き方改革やAIの進化も、世界中にある問題の根本も、突き詰めれば人間がどうあるべきかにつながります。

核家族あるいはおひとりさまの多くが年を重ねていくなかで、老後の生き方とあわせて人生の幕の引き方も重要になっています。「終活」という言葉を口にする人が増えたのも必然でしょう。グローバル化した社会を生きていくには、語学の習得も必要ですが、世界の人々の心に根付く宗教やライフスタイルを理解し尊重し合える心を育むことがもっと重要です。

これからも新たな学びに対してどん欲さを失わず、人が求める真のニーズにアンテナを張り、最適なマーケティングとコミュニケーションの形の提案を続けていければと考えています。